こっくりさん
どんな伝承か
新町の人が語ったこっくりさんの話で、語り手の家では弟がこっくりさんを呼ぶのが得意だったという。割り箸を三本結んで呼ぶと真ん中の箸が揺れ、五十音を書いた紙の文字を指して答える。字の読めない幼い子に持たせても正しく指したので、早慶戦の勝ち負けを尋ねると、ワの次にセへは行かず、ワカラナイと綴ったという。無邪気な子が呼ぶと強く来る、戌年生まれが同席すると来ない、好物を聞くと油揚げや天ぷらを指すとも言われる。寿命を告げられて悲観し自殺した人の話や、狐が憑くこともあるとして学校で禁じられたことも語られた。
原典より
で、おかしいなと思って、動くままにしたら、ワカラナイってさしたの。—— 取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史)
『取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異』は、取手市の市史民俗編のうち、俗信の箇条の末尾に続く第四節「伝説」・第五節「不思議な話」・第六節「祟り」を収めた部分である。市内各地区での聞き取りを話し言葉のまま書き起こし、長い四話は『取手町郷土史資料集 第一集』から抜粋する。将門と桔梗御前の伝説、地蔵・社寺・樹木の伝説、狐やムジナ・化け猫・幽霊・タマセの話に続き、忌田や祟り山の話を所有者名と地区を伏せて載せる。