トップ > 茨城県の伝承 > 取手市

板に浮かんだ先代住職の顔

所在地茨城県取手市
年代昭和期(十四・五年前伐採)
登場住職、先代住職
出典取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異

どんな伝承か

茨城県取手市のある寺で、霊園造成のため境内にあった樹齢六百年ほどの榧の木を切り倒した。その木を数年後に小縁に使ったところ、しみが浮かびだんだん大きくなって人の顔のように見えてきた。気味悪がって切り取り寺に納めると、人々はそれを先代住職の顔だと言った。住職は、父がこの木を大事にしていたこと、農地解放で寺が没落し父が心痛のうちに亡くなったことを語り、寺の守りとして現れたのだと考え、本尊同様に供養していくと話した。裏側にはさらに丸顔の女性の顔も浮かんでおり、誰なのかは今も分かっていないという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史)

『取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異』は、取手市が編んだ市史民俗編のうち、俗信の末尾と「伝説」の節を収めた部分である。市内各地区での聞き取り調査で集めた語りを話し言葉のまま書き起こし、一部は『取手町郷土史資料集』から抜粋して、将門と桔梗御前の伝説、地蔵・社寺・樹木の伝説、狐や化け猫、幽霊、タマセなどの話を収める。将門伝説を別格として先に置き、続いて市内各地の伝説、祟りのある田や山の話を並べる。

種別から探す

顔榧の木住職霊験寺

取手市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異』の伝承