先に作らねば死ぬ羽黒地田
どんな伝承か
取手市には羽黒神社の下手にある田「羽黒地田」があり、他の田より先に耕作を始めないと死ぬと言い伝えられた忌み田だった。ある年、家の息子が別の田から作業を始めてしまい、父に叱られて羽黒地田に草を下ろしたところ、その年の五月に息子は亡くなった。以来この家では必ず羽黒地田から仕事を始めることにしているという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史)
『取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異』は、取手市が編んだ市史民俗編のうち、俗信の末尾と「伝説」の節を収めた部分である。市内各地区での聞き取り調査で集めた語りを話し言葉のまま書き起こし、一部は『取手町郷土史資料集』から抜粋して、将門と桔梗御前の伝説、地蔵・社寺・樹木の伝説、狐や化け猫、幽霊、タマセなどの話を収める。将門伝説を別格として先に置き、続いて市内各地の伝説、祟りのある田や山の話を並べる。