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川筋を変えて消えた甚六じいさん

所在地岐阜県各務原市山脇町(甚六屋敷)
年代伝承
登場甚六じいさん、大水のあと川向こうに現れ、舟で消えた老人
出典各務原市史 民俗編――地名伝説

どんな伝承か

山脇の村は昔、南を流れる木曽川の氾濫におびえながら、山すそのわずかな畑を耕す小さな集落だった。ある年の大水のとき、人々は三井山の頂に登って水神の怒りを鎮めようとした。水が引くと、荒れ地だった川向こうに見知らぬ小屋が建ち、そこに暮らす甚六じいさんの畑は豊かに実った。じいさんは余った作物を舟で山脇へ運んで分けてくれた。数年後、荒れ地を美田に変える秘訣を聞こうと庄屋が訪ねると、じいさんは明日来なさいと笑って言い残し、舟でどこかへ消えた。その夜の大雨で川筋は遠くへ移り、広く豊かな土地が現れた。村人はじいさんを天の神の使いと信じ、その辺りを甚六屋敷と呼んだという。

原典より

しかし、甚六じいさんは、にっこり笑って、明日来なされと言い残したまま、舟に乗って、どこかに消えてしまいました。—— 各務原市史 民俗編――地名伝説(各務原市(編)・各務原市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

各務原市史 民俗編――地名伝説(各務原市(編)・各務原市史)

『各務原市史 民俗編――地名伝説』は、各務原市が編んだ市史の民俗編のうち、地名伝説を述べた部分である。小字や俗称の起こりを語る話を、那加・稲羽・鵜沼・蘇原の四地区ごとに集め、浜見塚、与三郎池、甚六屋敷、片葉屋敷、金縄塚、嫁ふり坂、立岩と二つ岩、火の玉橋などを取り上げる。民話の語りを「」で引いたうえで、話の要素や他地方の類話、その土地の今の姿を書き添える。

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