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稲を救って片葉になったヨシ

所在地岐阜県各務原市小佐野町(片葉屋敷)
年代伝承
登場ある男
出典各務原市史 民俗編――地名伝説

どんな伝承か

小佐野を流れる三井川の中ほどは沼地が多く、堤や畦も湿って、ヨシがたくさん茂っていた。ここのヨシは葉が片側にしか出ないので片葉のヨシと呼ばれ、土地では片羽屋敷と書いて伝えている。ある年、長雨が続き、花の咲く間際の稲が倒れかけた。元気なのはヨシばかりで、それを見たある男が、ヨシよ、その力を半分でも稲に分けてやってくれと、泣き出しそうな思いで念じて立ち尽くした。すると稲は持ち直し、凶作を免れた。ところが翌年から、その辺りのヨシは片側にしか葉を出さなくなった。以来、男の立っていたあたりを片葉屋敷と呼ぶようになったという。

原典より

そして、どうしたわけか、その次の年から、そのあたりのヨシは、葉が片方にしか出ないようになってしまったのです。—— 各務原市史 民俗編――地名伝説(各務原市(編)・各務原市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

各務原市史 民俗編――地名伝説(各務原市(編)・各務原市史)

『各務原市史 民俗編――地名伝説』は、各務原市が編んだ市史の民俗編のうち、地名伝説を述べた部分である。小字や俗称の起こりを語る話を、那加・稲羽・鵜沼・蘇原の四地区ごとに集め、浜見塚、与三郎池、甚六屋敷、片葉屋敷、金縄塚、嫁ふり坂、立岩と二つ岩、火の玉橋などを取り上げる。民話の語りを「」で引いたうえで、話の要素や他地方の類話、その土地の今の姿を書き添える。

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地名伝説片葉の葦ヨシ長雨凶作

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