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常名池の若者と糸をたどった娘

所在地茨城県土浦市常名(常名池)
年代昔
登場蛇の化身の若者
出典土浦市史 民俗編――伝説

どんな伝承か

昔、常名池のほとりの一軒家に、祖母と孫娘が暮らしていた。娘が池の端で洗い物をしていると、水面の泡がすっと消えて鏡のように静まり、のぞき込んだ自分の顔の隣に、ほほえむ美しい若者の顔が映った。若者は近くに住む者で、娘の美しさに惹かれて出てきたのだと言う。娘は家へ招き、祖母と三人で夕食を囲んだ。月が昇るころ若者が帰ると言い出すと、娘は祖母に言われたとおり、こっそり着物に縫い糸を結んでおいた。夜明けを待って糸をたどると、池の縁を通り、森の大木の洞穴へ続いていた。数日後、娘はその洞穴で亡骸となって見つかり、かたわらには大きな白蛇も死んでいたという。

原典より

それから数日後、娘はそのホラ穴の中で、むくろ(死体)となってみつかりました。—— 土浦市史 民俗編――伝説(土浦市(編)・土浦市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

土浦市史 民俗編――伝説(土浦市(編)・土浦市史)

『土浦市史 民俗編――伝説』は、市史の民俗編のうち第一節「土浦の伝説」と第二節「ことわざ」の冒頭を収める。首洗い井戸、狐の嫁入りや化かされ話、宍塚大池の大蛇、佐野子のカッパの手、弘法大師の石いもと照井、大聖寺の竜の爪、如宝寺の木食上人の入定など、市内の地名・寺社・池にまつわる伝説を、古老の話や市報・ふるさと運動の調査・資料館の調査・『東村誌』から引いて記す。各話に見出しを立て、ことわざは天候・動物などの題目ごとに番号を付けて掲げる。

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