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子を授ける明眼院のオサルサン

所在地愛知県海部郡大治町大字馬島(明眼院)
年代不明
登場子授けを願う人々
出典大治町民俗誌 下――霊と神・怪異・俗信

どんな伝承か

馬島の明眼院には、猿田彦サンをかたどった木像がまつられている。木彫りの猿があぐらをかいて両手に桃を抱えた姿で、甚目寺にかつてあった像と同じ形だという。馬島の人々はこれをオサルサンと呼び、子宝を授ける神として厚く信じてきた。像を一週間借り受け、寝所にまで入れて寝起きをともにすると子どもが授かるとされ、実際に授かった人が何人もいたと伝わる。授かった家は寺へ食べ物や金品を納めた。寺には子授けの作法を記した『子安尊御供養次第』も残るが、いまでは像を借りに来る人はいないという。

原典より

オサルサンを一週間借りてきて、寝所にも入れて生活を共にすると子供が授かる。—— 大治町民俗誌 下――霊と神・怪異・俗信(大治町(編)・大治町民俗誌) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

大治町民俗誌 下――霊と神・怪異・俗信(大治町(編)・大治町民俗誌)

『大治町民俗誌 下――霊と神・怪異・俗信』は、名古屋に接する尾張の大治町の民俗誌の下巻から、信仰にかかわる節を収めたものである。辻の地蔵や秋葉・津島の小祠、荒神・井戸神などムラとイエの神、天王祭り・虫送り・雨乞いなどの祈願、キツネツキ・タヌキ・天狗の神隠し・火の玉・ナンドババアの怪異を、大字ごとの聞き書きで記す。第五節から第九節までで、予兆・禁忌・まじない・民間療法を挙げる俗信の節と、高度経済成長後の信仰の変化を述べる節で終わる。

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