五百番目の川に流された皇子と鎮守
どんな伝承か
郡山市熱海町横川の帳附神社の縁起によれば、久安年中、遠流と定められた皇子を、京から東へ五百番目の川の外へ流せと命ぜられ、警護の首領は小川まで残らず帳面に記して数えた。安積郡高倉村と安達郡仁井田村の境の川で五百となり、端郷五百川に仮の宮を建てて皇子を住まわせた。首領は奉持した猿田彦を川上の中山の峯に湧く清水に祭り、街の清水、五十鈴の清水と名づけた。楊枝村の鎮守は皇子が伊勢から勧請した神明大明神で、楊枝峠の頂上から西へ下った道の右手に石の祠が残るという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
猪苗代町史 第2集(民俗編)――昔話と伝説(猪苗代町(編)・猪苗代町史・自治体史(民俗))
福島県猪苗代町(会津)に伝わる口承を語り手付きで網羅する。昔話は猫と単・ほととぎす・かちかち山・猿蟹合戦などの動物昔話、五月節句の菖蒲とよもぎ・澄子と清子・朝鮮の桃太郎・話三両・亀ヶ城の女中の一つ目小僧・花咲爺さん・竹の子童子・猿むこ入り・笠地蔵・こぶ取り爺さん・姥捨て山・片目の爺さまなどの本格昔話を収める。