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桜田門の変の朝に江戸を発った健脚の旅人

所在地群馬県みどり市大間々町塩原
年代伝承(口承)
登場井伊掃部頭、殺されたと旅人が伝えた人物
出典大間々町の民俗――伝説・怪異

どんな伝承か

塩原の語り手の曾祖母が店番をしていたところ、江戸から来たという旅人が立ち寄った。今朝、井伊掃部頭さまが殺されたという話を聞いてから発ってきたが、現場は見ていないという。当時、江戸からここまでは回り道で三十里もあったのに、それを歩き通して夕方には着いたのである。どこに泊まるのかと尋ねると、花輪まで行くと答えた。大雪の中をあまりに速く歩くので、胸に付けた饅頭笠が落ちなかったという。

原典より

大雪の中を歩くのが早いから、胸につけた饅頭笠が落ちなかった。—— 大間々町の民俗――伝説・怪異(群馬県民俗調査報告書 第19集・群馬県民俗調査報告書) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

大間々町の民俗――伝説・怪異(群馬県民俗調査報告書 第19集・群馬県民俗調査報告書)

『大間々町の民俗――伝説・怪異』は、群馬県民俗調査報告書第十九集『大間々町の民俗』のうち、口頭伝承の部である。大間々町の神梅・桐原・塩原・小平などで聞き取った、赤堀道玄の娘や伊勢ころがし、腰掛石、念仏石などの伝説、スズメとツバメや猿婿、蛙と猿の餅競争などの昔話、狐の嫁入り・むじな・河童・人魂・山犬・あずきとぎの怪異を収める。伝説・昔話・怪異・命名・諺と方言の五つに分け、冒頭に上野勇の所見を置き、多くの条の末に採集地か話者の名を添える。

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