大風に倒れた一色宮内の御墓松
どんな伝承か
小文間城主一色宮内の墓は、取手市小文間の南、阿弥陀堂の前にあったという。墓標として植えられた松は御墓松と呼ばれ、周囲三丈という大樹で、慶長十七年二月二十二日のころにはそのそばに五輪塔があった。この御墓松は安政三年八月二十五日の大風で倒れてしまった。『利根川図志』にも、御墓松は小文間の第六天山の東、利根川に近い所にあり、小文間城主一色氏の墓標で、昔はその下に五輪塔があり、大樹のかたわらの眺めが良いと記されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
相馬伝説集(寺田喜久(狂花)・相馬郷土研究・1922年(大正11年))
『相馬伝説集』は、寺田狂花が著し、大正十一年二月の自序を付した下総相馬地方の伝説集である。北相馬郡の小文間・布川・取手・守谷などを中心に、平将門や一色宮内にまつわる伝承、寺社の縁起、城址や墓碑、相馬霊場の札所を記し、猿島郡・結城郡・東葛飾郡などの伝説にも及ぶ。巻頭に緒言と坂巻湖舟の序・自序を置き、「△」を付けた小項目を土地ごとに並べ、『相馬日記』『下総旧事考』などの記事を引き、相馬の俗信も書き留めている。