岡堰の堤に芳草と桜を詠む漢詩
どんな伝承か
岡堰(小貝川の関東三大堰の一つ)の十勝(景勝十か所)の一つ「洗堤芳」。堤の上に桜が咲き誇り、行楽の人々が麗らかな陽気を追って集い、貴人たちも花見に興じたという情景を漢詩に詠んだもの。明治二十一年、北白川宮が岡堰を訪れてこの風光を愛で、桜樹千本の植樹費を下賜し、水利委員がこれを受けて桜を植え付けたのが由来と伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
相馬伝説集(寺田喜久(狂花)・相馬郷土研究・1922年(大正11年))
『相馬伝説集』は、寺田狂花が著し、大正十一年二月の自序を付した下総相馬地方の伝説集である。北相馬郡の小文間・布川・取手・守谷などを中心に、平将門や一色宮内にまつわる伝承、寺社の縁起、城址や墓碑、相馬霊場の札所を記し、猿島郡・結城郡・東葛飾郡などの伝説にも及ぶ。巻頭に緒言と坂巻湖舟の序・自序を置き、「△」を付けた小項目を土地ごとに並べ、『相馬日記』『下総旧事考』などの記事を引き、相馬の俗信も書き留めている。