龍毛城主を祀る龍毛権現
どんな伝承か
龍毛権現は布佐台にある。豊島肥前守の城跡である龍毛山の東南の隅に、古色蒼然とした石塔が二つ三つ並んでおり、龍毛城主の墓と伝えられている。古い五輪塔が一つと、文化二年に小山某が建立した石塔が二つあって、そこには谷ッ山権現と記してある。城主を祀ったもので、五輪塔の右には万人講三十二人と彫ってある。後に三十二人の旧臣が祀ったものであると土地では伝え云う。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
相馬伝説集(寺田喜久(狂花)・相馬郷土研究・1922年(大正11年))
『相馬伝説集』は、寺田狂花が著し、大正十一年二月の自序を付した下総相馬地方の伝説集である。北相馬郡の小文間・布川・取手・守谷などを中心に、平将門や一色宮内にまつわる伝承、寺社の縁起、城址や墓碑、相馬霊場の札所を記し、猿島郡・結城郡・東葛飾郡などの伝説にも及ぶ。巻頭に緒言と坂巻湖舟の序・自序を置き、「△」を付けた小項目を土地ごとに並べ、『相馬日記』『下総旧事考』などの記事を引き、相馬の俗信も書き留めている。