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大老の前で綸旨を掛けた天然和尚

所在地千葉県我孫子市中峠(法岩院)
年代伝承
登場河村出羽守、天然自暁、井伊大老、正覚禅師、勅賜正覺禪師、開基、中興開山の和尚、彦根城主、開山
出典相馬伝説集

どんな伝承か

中峠の山腹にある祝融山法岩院は、四方を水田に囲まれた古刹で、天文十一年に正覚禅師を開山、中峠の城主河村出羽守を開基として建てられた。中興開山の天然自暁和尚は才知と学識で名高く、京都で綸旨を受けて帰る途中、箱根山で彦根城主井伊大老の行列に出会った。和尚は大老の前で小便をし、家臣が怒って斬ろうとしても平然としていたが、見れば綸旨を首から掛けている。大老は駕籠を降りて綸旨を拝み、和尚をとがめなかった。のちに大老はこの大胆さに感じ入って交流し、和尚は井伊家ゆかりの彦根の寺の住職になったと伝わる。寺宝は火災で失われ、出羽守が納めた大日如来だけが残るが、それも村人が八幡の神体としている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

相馬伝説集(寺田喜久(狂花)・相馬郷土研究・1922年(大正11年))

『相馬伝説集』は、寺田狂花が著し、大正十一年二月の自序を付した下総相馬地方の伝説集である。北相馬郡の小文間・布川・取手・守谷などを中心に、平将門や一色宮内にまつわる伝承、寺社の縁起、城址や墓碑、相馬霊場の札所を記し、猿島郡・結城郡・東葛飾郡などの伝説にも及ぶ。巻頭に緒言と坂巻湖舟の序・自序を置き、「△」を付けた小項目を土地ごとに並べ、『相馬日記』『下総旧事考』などの記事を引き、相馬の俗信も書き留めている。

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