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毒蛇となった法性尼と血盆経の出現

所在地千葉県我孫子市都部(正泉寺)
年代伝承
登場法性、最明寺時頼、最明寺時頼の女・寺の建立者、法性の父
出典相馬伝説集

どんな伝承か

都部の大龍山正泉寺の境内西隅に、御寮法性の墓といわれる五輪の石塔がある。法性は最明寺時頼の女で、この寺を建立して法性寺と名づけたという。ところがある夜、この尼が住持の夢に現れ、在世の栄華の報いで手賀沼の毒蛇となり、十六の角を戴き八万四千の鱗を生じて三熱の苦を受けていると告げ、血盆経を読誦して苦悩を救ってほしいと語った。住職が地蔵講会を修すると、また夢に老僧が来て、明朝手賀沼へ行け、龍宮に納めた血盆経を授けようと告げた。地蔵尊の化身だという。翌朝手賀沼へ行くと水がにわかに湧き立ち、白い蓮花が一茎現れ、その中に血盆経一部があった。寺は寺号を正泉と改め、女人成仏血盆経出現第一道場と称した。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

相馬伝説集(寺田喜久(狂花)・相馬郷土研究・1922年(大正11年))

『相馬伝説集』は、寺田狂花が著し、大正十一年二月の自序を付した下総相馬地方の伝説集である。北相馬郡の小文間・布川・取手・守谷などを中心に、平将門や一色宮内にまつわる伝承、寺社の縁起、城址や墓碑、相馬霊場の札所を記し、猿島郡・結城郡・東葛飾郡などの伝説にも及ぶ。巻頭に緒言と坂巻湖舟の序・自序を置き、「△」を付けた小項目を土地ごとに並べ、『相馬日記』『下総旧事考』などの記事を引き、相馬の俗信も書き留めている。

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