大井家の氏神・頸天神
どんな伝承か
頸天神は、柴崎様より西方の、城郭の跡とも思われる所にある。大井氏の氏神で霊験が著しいといい、正月二十五日を祭日として、大井一族をはじめ村内の家々が赤飯をあげるという。柴崎村には将門の従者であった下総相馬郡寺田大山城主大炊豊後守の子孫が今も住んでおり、名主を務めた大井儀右衛門の家がそれで、将門の没後この地に来て農になったと伝わる。その家には天慶二年の先祖の位牌があり、由来は知れぬがこの頸天神も祀られているという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
相馬伝説集(寺田喜久(狂花)・相馬郷土研究・1922年(大正11年))
『相馬伝説集』は、寺田狂花が著し、大正十一年二月の自序を付した下総相馬地方の伝説集である。北相馬郡の小文間・布川・取手・守谷などを中心に、平将門や一色宮内にまつわる伝承、寺社の縁起、城址や墓碑、相馬霊場の札所を記し、猿島郡・結城郡・東葛飾郡などの伝説にも及ぶ。巻頭に緒言と坂巻湖舟の序・自序を置き、「△」を付けた小項目を土地ごとに並べ、『相馬日記』『下総旧事考』などの記事を引き、相馬の俗信も書き留めている。