東源寺
どんな伝承か
柴崎の東源寺は小田原城主北条氏の開基と伝わる曹洞宗の寺で、本尊は薬師如来である。宝暦年中、相馬に新四国霊場を開こうと発願した光音禅師がこの寺を訪ねて周囲を眺めたところ、その位置や景色が弘法大師の生誕地である讃岐屏風浦の善通寺によく似ていた。そこで禅師はとくに善通寺の土砂を納め、四国八十八か所の第七十五番にあたる善通寺の写し霊場をここに安置したのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
相馬伝説集(寺田喜久(狂花)・相馬郷土研究・1922年(大正11年))
『相馬伝説集』は、寺田狂花が著し、大正十一年二月の自序を付した下総相馬地方の伝説集である。北相馬郡の小文間・布川・取手・守谷などを中心に、平将門や一色宮内にまつわる伝承、寺社の縁起、城址や墓碑、相馬霊場の札所を記し、猿島郡・結城郡・東葛飾郡などの伝説にも及ぶ。巻頭に緒言と坂巻湖舟の序・自序を置き、「△」を付けた小項目を土地ごとに並べ、『相馬日記』『下総旧事考』などの記事を引き、相馬の俗信も書き留めている。