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射られた鴛鴦の夢枕の歌

所在地福島県田村郡小野町大字小野赤沼(羽埋塚)
年代伝承
登場猟師ウマノスケ、会田伝、語り手
出典小野町史 民俗編――伝説

どんな伝承か

昔、この地が田村郡小野庄赤沼と呼ばれたころ、ウマノスケという猟師がいた。ある冬の日、狩に出たが獲物がなく、夕方赤沼のほとりに来ると葦の間に二羽の鴛鴦が浮いていた。ウマノスケは一羽を射殺し、羽をむしって酒の肴にして寝てしまった。その夜、美しい女が枕もとに立ち、「日暮るればさびしきものを赤沼のまこも隠れの一人寝ぞ憂き」と詠んで消えた。朝、庭に出ると雌鳥が自分の腹を嘴で刺し、雄鳥の羽毛を抱くようにして血だらけで死んでいた。ウマノスケは哀れんで一緒に葬り塚を建てた。そこを今も羽埋塚と呼ぶという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

小野町史 民俗編――伝説(小野町(編)・小野町史)

『小野町史 民俗編――伝説』は、小野町が編んだ町史の民俗編から、第九章「ことばと伝承」の第一節「伝説」を収めたものである。田村郡小野庄にあたる町内の館主や城主の没落、坂上田村麻呂や八幡太郎、小野篁・小野小町にまつわる話、デンスケ坊の祟り、河童の恩返し、大蛇や名石・埋宝の話など五十四編を、大半は地元の人からの聞き書きで収める。村川友彦の「はじめに」と地域の特色の解説を置き、伝説を大字(旧村)ごとに並べ、語り手の名を添える。

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