人形で体を撫でて厄を除く
どんな伝承か
大塚町の大歳神社では、節分祭になると家族の人数分の人形が氏子の家に配られ、それで体を撫でる習わしがある。六月と十二月の年二回営まれる大祓でも、同じように人形が配られる。人の形に切った紙には年号と、受け取った人の年齢・名前が書き込まれていて、これで体じゅうを撫でると厄除けになるとされる。大祓は家内安全や繁盛、豊作、病気退散、厄除けを願って行われるという。
原典より
人形には人間の形をした紙に年号・配られた人の年齢・名前が書かれており、それで体中を撫でると厄除けになる。—— 島根県出雲市大塚町民俗調査報告書――俗信・憑きもの(出雲市(編)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
島根県出雲市大塚町民俗調査報告書――俗信・憑きもの(出雲市(編))
『島根県出雲市大塚町民俗調査報告書――俗信・憑きもの』は、出雲市大塚町の民俗調査報告書のうち、「XII 村の神」の章と「XIII 年中行事」の章の冒頭を収めたものである。氏神の大歳神社の祭りと由緒書、同族神・屋敷神・屋内神、札うち、講、寺、俗信、キツネに憑かれることを「サバラレル」と呼ぶ憑きもの、民間療法を、昭和五十七年ごろの聞き書きで記す。年中行事は正月準備から一月十一日の鎌初めまでで、文の途中で切れている。