親の死に目とスズメとツバメ
どんな伝承か
常陸太田市域に伝わる昔ばなし。親が大病にかかったとき、雀は蓑を着てすぐさま駆けつけたが、燕は化粧をしてから出かけたため、親の死に目に会えなかった。それゆえ雀は米などの穀物を食べることを許され、燕は虫けらしか食べられなくなったのだという。親が病気のときは身なりなど構わず駆けつけよという教えとして語られている。
原典より
だから親が病気のときは、身の振りかまわずかけつけろってことだ。—— 常陸太田市史 民俗編――伝説(常陸太田市(編)・常陸太田市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
常陸太田市史 民俗編――伝説(常陸太田市(編)・常陸太田市史)
『常陸太田市史 民俗編――伝説』は、常陸太田市の市史民俗編のうち、第五章「ことばの伝承」の伝説と昔ばなしの部分である。第一節「伝説」は市域の伝説を自然的伝説・社会的伝説・歴史的人物伝説・信仰的伝説の四つに分け、国見山・赤沼・源太郎狐・十王坂・舞鶴城・義家・親鸞・徳川光圀・真弓山の天狗などの話を記す。社会的伝説には地名のいわれや塚・城跡の伝承が多く、第二節「昔ばなし」は冒頭の三話だけを収める。