山男、山女
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どんな伝承か
井上円了が『周遊奇談』巻の三から書き抜いた山男・山女の記事。豊前の中津領の杣人は、奥山から木を伐り出す際、馬や牛も通えぬ険しい所では山男に頼んで山の口まで運んでもらうという。山男は身長六尺前後、太って力が強く、人と口をきかず、握り飯を報酬に材木を背負う。約束を違えると激怒して大木を粉々にする正直者で、体は毛深く裸、牛のように川を泳ぐ。山女は木の葉や皮を編んで身にまとい、男より小柄でやせ、人に近づかない。円了はこれらを形態上の仮怪に分類した。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
井上円了 妖怪学講義(井上円了(平野威馬雄 編著)・井上円了・妖怪学・明治(原著)・現代(編))
哲学者・井上円了(妖怪博士)の畢生の大著『妖怪学講義』を、平野威馬雄が編んだ普及版。円了は真の宗教信仰の障害となる迷信を打破するため、あらゆる妖しきものの正体究明に一身を捧げ、妖怪を物怪・心怪・理怪に大別し、物怪心怪を仮怪(説明可能な迷信)、理怪のみを真怪とした。本書は理学・心理学・宗教学・雑の各部門から具体例を抄録する。序ではコックリ(狐狗狸)を西洋のテーブルターニング由来の無意識筋肉運動と解明。
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豊前市の伝承
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