風上へ刃を向けて立てるカザキリの鎌
どんな伝承か
強い風が吹きつける日には、長さ九尺ばかりの竿の先に鎌を取りつけ、その刃を風の吹いてくる方へ向けて、家の庭先に立てておいた。この習わしをカザキリと呼んでいた。昭和二十年ごろまでは、まだ実際に行われていたという。
原典より
風の強い時に、鎌を九尺位の竿の先につけて、風の方に刃を向けて庭先に立てた。—— 払沢民俗誌稿(長野県諏訪郡原村) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
払沢民俗誌稿(長野県諏訪郡原村)
『払沢民俗誌稿(長野県諏訪郡原村)』は、長野県諏訪郡原村の払沢の民俗を聞き取りでまとめた民俗誌の稿である。講と信仰、カザキリや厄病除けなどの祈願と呪い、行者と狐憑き、わらべ唄、昔話の語り方、武田信玄の棒道や諏訪明神、デーラボッチ、狐、山犬の伝説、ことわざを収める。章ごとに番号付きの項目を立てて記述し、要所に註を付けて土地の事情や他地域の類例を補い、話者の名と生年を添える箇所もある。