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天道さん金の鎖

所在地香川県綾歌郡綾川町羽床上
年代伝承
登場語り手、伝承者
出典新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説

どんな伝承か

あるところに継母と子供がいた。ある日、継母は買い物に出るとき、誰が来ても戸を開けるなと言い置いた。やがて「母さん帰ったぞ」という声がする。子供が指を出させて触るともそもそしていたが、次に出された手はすべすべしていたので、うちの母さんだと思って戸を開けた。そこにいたのは母ではなく狸だった。子供は恐ろしくなって梅の木に登り、天道さん助けてくれと願うと、上から五色の雲が下りてきて、それに乗って昇っていった。狸には綱が下り、とりついて登るうちに綱が切れて落ちた。落ちた所は蕎麦を沢山作っている畑で、狸が血を出したところから蕎麦の根が赤くなったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書)

『新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説』は、香川県の叢書の民俗篇のうち、第八編「口承文芸」を収めた部分である。香川県内の昔話と伝説を扱い、昭和初年からの採集の歩み、呼び名や発端・結末の句、桶屋やほうろく売り・遍路などの運び手、語り手の横顔を論じたうえで、綾上町などで聞いた未発表の昔話を話者名付きで掲げる。伝説の章は樹木・石と岩・水と池と渕・塚と穴・祠と堂・坂と山と峠と谷・動物の項目に分け、各話の末尾に伝承地の郡町名を添える。

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