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石工の身投げで火が消える灯かずの灯ろう

所在地香川県香川郡直島町直島林海岸(灯かずの灯ろう)
年代伝承
登場三宅まち、語り手、伝承者、灯ろうを建てた女
出典新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説

どんな伝承か

直島の三宅まちは、夜になると真っ暗になる林の海岸に、沖の船からも目印になる灯ろうを建てようと決め、小豆島の石工に注文した。立派な灯ろうができ、毎晩灯がともされた。ところがその年の大晦日、石工はまちから受け取った灯ろうの代金を、ほんの少しのつもりで賭場に持ち込み、大負けして全部すってしまった。正月を控えて家で待つ妻子のことを思うと帰るに帰れず、石工は船の上から海へ身を投げた。それ以来、まちがいくら火を入れても灯ろうの火は消えてしまい、灯かずの灯ろうと呼ばれるようになったという。

原典より

三宅まちは夜になると真っ暗な林の海岸に、灯ろうを建てようと決心。—— 新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書)

『新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説』は、香川県の叢書の民俗篇のうち、第八編「口承文芸」を収めた部分である。香川県内の昔話と伝説を扱い、昭和初年からの採集の歩み、呼び名や発端・結末の句、桶屋やほうろく売り・遍路などの運び手、語り手の横顔を論じたうえで、綾上町などで聞いた未発表の昔話を話者名付きで掲げる。伝説の章は樹木・石と岩・水と池と渕・塚と穴・祠と堂・坂と山と峠と谷・動物の項目に分け、各話の末尾に伝承地の郡町名を添える。

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