枕の下の七人ぼうずと縁結びの夢
どんな伝承か
新野に伝わる縁結びのまじない。まだ結婚していない者が冬至の晩、紙を折りたたんで坊さんの形を七人ぶん切り抜き、どんな相手と結婚したいかという願い事を書いたものと一緒に枕の下へ入れる。そして枕を七回たたき、思うことがかないますようにと願って眠る。もし願いどおりの人がその晩の夢に現れたなら、やがてその人と結婚できるといわれていた。話者は明治三十三年生まれの熊谷ちそである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新野民俗誌稿――長野県下伊那郡阿南町(口頭伝承)(湯田朝子(第十五章「口頭伝承」))
『新野民俗誌稿――長野県下伊那郡阿南町(口頭伝承)』は、阿南町新野の民俗誌稿のうち、湯田朝子がまとめた第十五章「口頭伝承」の報告である。昭和五十三年一月に新野の古老五人から採話した昔話・伝説・ことわざ・なぞを収め、昔話には日本昔話名彙・日本昔話集成の話型を注し、伝説は信仰的・歴史的・文芸的の三つに分けて話者の名と生年を添える。昔話の語り始めと語り納めの形式や語りの場の変化も記し、ことわざとなぞで結ぶ。