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早乙女が渡れぬ田ワタラズノアゼ

所在地山形県最上郡舟形町(ワタラズノアゼ)
年代田植えの日
登場早乙女
出典日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗

どんな伝承か

作れば必ず凶事があるという田畑は各地にある。土佐の高岡郡ではこれをカンバタと呼ぶ。最上郡舟形町にはワタラズノアゼという田があり、田植えの日にはここだけ注連を張って、早乙女に畦を渡らせなかった。この田を植える日には必ず雨が降るという奇瑞も伝えられている。ほかの土地では、この種の田をヤマイダ、クセダなどとも呼ぶ。三河や遠江の山村には人が持つのを好まないトシ山があり、駿遠の山間にはクセチと呼ぶ林野があって、そこの山畑を開いたり藪を切ったりすると必ず不幸があるという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・平山敏治郎・堀一郎ほか・日本民俗学大系・昭和(民俗学))

『日本民俗学大系 第8巻 信仰と民俗』。原田敏明・池上廣正・平山敏治郎・堀一郎らによる十論考からなる日本民間信仰の総合的研究。原田敏明「総説」は信仰と民俗、宗教の起原(スペンサーらの学説・アニミズム)、村の信仰と都会の宗教、シャマニズムを論じる。池上廣正「霊と神の種類とあらわれ方」は神の種類(名社大社の祭る神・雑神)、神のあらわれ方、霊の種類(人霊・自然霊)・霊威、農と神・田植えの儀礼を扱う。

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