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岩下越の峠で手足がしびれるダラシ

所在地長崎県雲仙市(岩下越)
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典妖怪談義(柳田國男選集 五巻)

どんな伝承か

本山桂川の「土の鈴」第四号には、温泉岳の周囲の南高来郡愛野村から島原の城下へ行く岩下越の峠付近でのダラシの実例が四つ以上載っている。つかれると体中がだらしなくなるといい、急に手足がしびれて力が抜け、冷や汗が出て腹がこわばる。腹を押さえて痛い痛いと言いながら来る者を見たともいう。食べ残しを近くの藪へ投げたら治ったともあり、昔ここで旅人が餓死した、首を吊った者があったなどと伝える。手のひらに米の字を書いてなめるとよいともいう。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

妖怪談義(柳田國男選集 五巻)(柳田國男・柳田國男・妖怪学・1956年(昭和31年))

『妖怪談義(柳田國男選集 五巻)』は、柳田國男が妖怪についての論考を集め、昭和三十一年に自序を付して編んだ論集である。妖怪と幽霊の別を説く総論「妖怪談義」に始まり、川童・小豆洗い・ザシキワラシ・山姥・山男・大太法師・一つ目小僧・天狗などを、各地の言い伝えと方言の呼び名から考える。巻末に全国の妖怪の名を短い説明つきで集めた「妖怪名彙」を置き、大藤時彦の解説を付している。

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