狐の難産と産婆
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どんな伝承か
柳田國男『妖怪談義』所収。古い話が新しい衣裳を着て今も残る一例。五、六年前のこと、筑後の渡瀬駅で開業する産婆が、深夜に見知らぬ家から招かれ車で向かった。使いの者は三十前後の商人風で、非常な早口の男であったという。鶏鳴の頃にようやく産があり、絹布の夜具に寝かされてとろとろとしたと思うと、気づけば江の浦街道の路傍の藁の中に寝ていた。ただし枕元には紙に包んだ本物の新しい五円札があった。狐が産婆を招いて難産を助けさせたのだという類の話である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
妖怪談義(柳田國男選集 五巻)(柳田國男・柳田國男・妖怪学・昭和(民俗学))
柳田國男の妖怪研究を集めた『妖怪談義』(選集五巻)。
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