火事除けのまじない
どんな伝承か
桶川市に伝わる火事除けの呪い。桶川地区では蔵の扉のところに水を入れた徳利を置いておき、火事が近い(近所の意)ときは大神宮様を屋根にのせた。桶川・川田谷地区では屋根のグシに「水」の文字を刻み、火事のときには女の人の腰巻きを旗に仕立てて振ったという。桶川・加納地区では棟上げのとき、棟木にミズキの枝を三〇センチほどに切って麻で結びつけたと記される。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
桶川市史 第6巻(民俗編)――伝説・昔話(桶川市(編)・桶川市史)
『桶川市史 第6巻(民俗編)――伝説・昔話』は、桶川市の市史のうち民俗を扱う巻で、ここにはその昔話・伝説の部分と第四節「予兆・占い・禁忌・呪い・民間療法」が収められている。昔話・伝説は調査ではほとんど聞かれなかったため、「広報おけがわ」に連載した話を中心に、イットコショダンゴ、古池の大蛇、熊野神社の池の膳椀貸し、狐狸に化かされる話など二十余りを区分せずに載せる。俗信の節は、言い伝えを桶川・加納・川田谷の地区ごとに箇条で並べる。