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与吉塚口

所在地栃木県さくら市松山(与吉塚)
年代不明(伝説)
登場足自慢の与吉
出典氏家町史 民俗編――伝説・昔話

どんな伝承か

昔、喜連川の殿さまと松山の殿さまが村境を決めることになり、双方が足の早い者を選んで同じ時刻に城から駆け出し、行き合った所を境にすることになった。松山村からは足自慢の与吉が選ばれ、寺の鐘の音を合図に東へ向かって駆け出した。川を跳び越え山を越えて速かったが、誰かが邪魔をしたと見えて橋は壊され、道には大きな石が投げ出されていて早く走れない。与吉が山を一つ越えたころには喜連川の若い衆は三つも越えていた。与吉は村人に顔向けができないと言って首をくくって死んだ。村人は塚を築き柿を植えたが一度も実がならず、塚は与吉塚と呼ばれて今も残るという。

原典より

昔々、なあ、喜連川のお殿さまと、松山のお殿さまが、村境決めるっつうこどになったもんで、どっちも足の早えの見っけで、同じ時に、お城から駆げ出し、行き合ったどご境にすっぺってこどになったんだど。—— 氏家町史 民俗編――伝説・昔話(氏家町(編)・氏家町史・自治体史(民俗)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

氏家町史 民俗編――伝説・昔話(氏家町(編)・氏家町史・自治体史(民俗))

『氏家町史 民俗編』第5章所収の伝説・昔話。栃木県氏家町(現さくら市)に方言の語り口で伝わる口承を採録する。

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