眉毛に唾で狐除け
どんな伝承か
吉里では、夜、眉毛に唾をつけて歩かないと狐が化かすという。眉に唾をつけるのは狐狸に化かされないための呪いで、同じ夜の忌として、夜の口笛はいけない、塩は夜買いに行くものではない、ホウズキを鳴らすと蛇が出るといった言い伝えと並べて採録されている。マッチを持って夜歩けば狐や狼に化かされないという呪いも、高須・吉里・大江・西江に共通して語られていた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
海津町史 民俗編――俗信・禁忌・妖怪(海津町(編)・海津町史)
『海津町史 民俗編――俗信・禁忌・妖怪』は、海津町が編んだ町史の民俗編のうち、俗信を記した部分である。高須・吉里・大江・東江・西江などに伝わる言い伝えを一行ずつ箇条に並べ、伝わる地区名を括弧で添える。葬式や神、女性、動植物、食、方角にかかわる忌まれる行為に始まり、数の忌、日・月・年の忌、忌まれる言葉、前兆予知、呪術、民間療法、卜占、たたりと続き、終わりに幽霊・光り物と妖怪の項を置く。