生命力の勝ち負けを忌む
どんな伝承か
一家で一年に二人生まれると不幸になり、一家内で二人が産をすると不幸になるという。双子には紐の二本までも同じ物を与えなければ不幸になり、火を二人で吹き合うと不幸になるとも語られた。原典はこれらを「生命力の勝ち負けを忌む」一群としてまとめ、同じ家の中で生まれや火の力が競い合うことを避ける言い伝えとして、高須・大江・西江・吉里・東江の各地区から採録している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
海津町史 民俗編――俗信・禁忌・妖怪(海津町(編)・海津町史)
『海津町史 民俗編――俗信・禁忌・妖怪』は、海津町が編んだ町史の民俗編のうち、俗信を記した部分である。高須・吉里・大江・東江・西江などに伝わる言い伝えを一行ずつ箇条に並べ、伝わる地区名を括弧で添える。葬式や神、女性、動植物、食、方角にかかわる忌まれる行為に始まり、数の忌、日・月・年の忌、忌まれる言葉、前兆予知、呪術、民間療法、卜占、たたりと続き、終わりに幽霊・光り物と妖怪の項を置く。