貝原塚の天王様
どんな伝承か
貝原塚の天王様は臭いものを食べられない、食べると何事かあるといわれている。四十年ほど前、魚を食った帰りに道に迷った男がいた。一生懸命に探しても分からず、家へ帰ろうとして方向違いの方へ行ってしまい、羽原から龍ヶ崎へ出て、今の常陽銀行のあたりをまっすぐ通り、高須を抜けて加納まで歩き続けた。疲れ果て、暗くなってどうしようもなくなり田圃の中に寝込んでいるところを、そばの人に見つけて助けてもらった。捜し歩いていた家の者や親戚に連絡があったのは夜の二時頃だったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
竜ケ崎市史民俗調査報告書2(長戸・大宮地区)――伝説・怪異(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書)
『竜ケ崎市史民俗調査報告書2(長戸・大宮地区)――伝説・怪異』は、竜ケ崎市史の民俗調査報告書の一冊である。大塚・板橋・塗戸・半田・薄倉・大徳・宮渕・佐沼などの集落で昭和五十九年から六十年に聞き取った昔話と伝説・世間話を、話者の集落・性別・生年と採話の日付を添えて、語りの言葉のままに収める。伝説・世間話は「土地のはなし」として集落ごとにまとめ、狐に化かされた話、塚の火の玉、沼の大蛇などを並べ、昔話には話型の番号を付す。