卯の日の田植えと朝日長者の没落
どんな伝承か
朝日長者の没落として語られる話。昔、貧乏でどうしようもない者がいた。卯の日に田植えをしてはいけないといわれていたが、貧しさに耐えかねて卯の日に田植えをしたところ、米がたくさん実って大金持ちの大尽になった。あまりに大尽になったので、股の下からお天道様をのぞいたところ、家も財産もぶくぶくと沈んでしまったという。
原典より
昔、貧乏で貧乏で、卯の日は田植えしちゃいけないって言うけど、貧乏でせつなくてしょうねえから、卯の日に田植えしたら、それが米がたくさんなって大金持ち、大尽になったんだって. あんまり大尽になったもんで、股の下からお天道様の…—— 竜ケ崎市史民俗調査報告書3(北文間・川原代地区)――伝説・怪異(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
竜ケ崎市史民俗調査報告書3(北文間・川原代地区)――伝説・怪異(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書)
『竜ケ崎市史民俗調査報告書3(北文間・川原代地区)――伝説・怪異』は、竜ケ崎市史の民俗調査報告書のうち、北文間・川原代の両地区で聞いた伝説と世間話を収めた部分である。中沼の主のタニシや亀、ドウロクジンサマの大蛇、狐や狸に化かされた話、首切り田や底なし田、平将門の影武者、力持ちのジンシチなどを、明治・大正生まれの話者からの聞き書きで記す。話はムラごとに分け、話者の語りに準じて記して地区・性別・生年を添え、冒頭には話型名を付した昔話も含む。