茂林寺の夕顔観音
どんな伝承か
松川にかかる相生橋の近くの茂林寺に、夕顔観音が祀られている。身の丈五寸ほどの小さな像で、子を妊った者が夕顔かかんぴょうを絶って祈願すると安産するという。そのためこの近くでは夕顔を作らない。それを知らずに他国から来た商人がここで店を開き、大変繁昌したのだが、知らずに夕顔を植えてからは、店に来る客が一人減り二人減りして、ついに店を閉めてどこかへ移っていったことがあったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
米沢市史 民俗編――伝説(米沢市(編)・米沢市史)
『米沢市史 民俗編――伝説』は、米沢市が編んだ市史の民俗編から、第八章「口承文芸」第三節「伝説」を収めたものである。狐・河童・蛇にまつわる話、上杉家の家臣や弘法大師・源義経にちなむ話、沢・池・岩の由来、地蔵や不動尊の霊験、温泉の開湯譚、長者屋敷など、米沢とその周辺に伝わる伝説を一話ずつ短くまとめて載せる。全体を「鳥獣・草木」「人霊」「山・川・湖沼」「地蔵・社寺」「温泉・町・村」の五項に分け、遠山と田沢の七不思議も列挙する。