よそ者がいると開かないコロリ寺の扉
どんな伝承か
滋賀県長浜市高月町唐川にある赤後寺は、近江のコロリ寺として知られる。本尊の聖観音と千手観音の二体は檜の一本造りで千二百年前のものとされ、国の重要文化財に指定されている。姉川の合戦や賤ヶ岳の合戦という激しい戦火の中でも本尊が無傷のまま残ったことから信仰を集め、安産・眼病・開運の御利益があるといわれてきた。「転利」がいつしか「コロリ」に通じるとされ、苦しまずに極楽往生できるという御利益が広まり、今も参拝者が絶えない。毎年三月三日には地元唐川の住民だけに御開帳されるが、その際に他所の者がいると扉が開かなくなるという言い伝えがある。
原典より
近江のコロリ寺として有名なのが、伊香郡唐川にある赤後寺である。—— 心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年))
『心霊大全――20世紀の超自然現象世界』は、中岡俊哉が二〇〇〇年(平成十二年)に著し、ミリオン出版から刊行した超常現象の総覧である。日本各地と世界各国の怪奇現象・伝説・心霊の地を県別・国別に紹介し、心霊写真・自動書記・憑依などの心霊現象、臨死体験と輪廻転生、透視・念力などの超能力、手かざしの治療を解説する。全六章から成り、巻末に著者インタビュー、著書・ビデオ作品一覧、あとがき、著者略歴を付す。