箕輪の落人田口家と虚空蔵様の禁忌
どんな伝承か
中島で最も多い姓は田口である。田口家の先祖は箕輪の戦に敗れて落ち延びてきた落人で、そのとき背負ってきた虚空蔵様を、今も旧暦の九月十三日に祀っている。この一族はウナギを食べないといい、ゆかりの土地は今もコクウゾウウラと呼ばれている。また田口姓の家ではキュウリを作らず、七夕も行わず、赤飯は炊いても竹は立てず、農休みにはうでまんじゅうを作るという。
原典より
田口の先祖は箕輪の戦で負けて落人になった。—— 高崎市東部地区の民俗――伝説・昔話(群馬県民俗調査報告書 第20集・群馬県民俗調査報告書) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
高崎市東部地区の民俗――伝説・昔話(群馬県民俗調査報告書 第20集・群馬県民俗調査報告書)
『高崎市東部地区の民俗――伝説・昔話』は、『群馬県民俗調査報告書』第二十集『高崎市東部地区の民俗』のうち、口頭伝承の章である。榛名湖に入って蛇となった木部姫、弘法大師の七つ井戸、慈眼寺近くの餓鬼坂、オサキ使いの家などの伝説と、うばすて山や和尚と小僧、火の玉や死の予兆の体験などを、話者の地区名を添えて収める。伝説・昔話・命名・諺の項に分け、村の姓やあだな、農事や天気にかかわる諺も採録している。