キツネやぶの残る真宗寺の跡と総墓
どんな伝承か
元歴年間、鯖江市橋立町の地に佐々木三郎盛綱という人があり、発心して仏門に入り、橋立の地に一宇の坊舎を建立した。これが真宗寺である。真宗寺堂は東向きで南端により小高く、回り一丈もある老けやきや、キツネやぶと呼ばれた藪があって、昼なお暗い恐ろしいところで、池水の湧くところも何箇所かあったという。弘治元年三月十五日に福井市寺町へ移転した。戦後、老松や欅の大木がうっそうと茂る真宗寺跡に納骨堂を建て、寺族・門徒の総墓とした。納骨所のかたわらの石碑のあたりは、当時の太子堂跡であったという。
原典より
元歴年間この土地に佐々木三郎盛綱という人があり、発心して仏門にはいって、橋立の地に一宇の坊舎を建立した。—— 鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史)
『鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説』は、福井県鯖江市の市史のうち、史料編第一巻の民俗編にあたる巻である。市内の各町に伝わる伝説を、町名を添えて収め、泰澄・親鸞・弁慶にまつわる木や岩、山姥やてんぐ、たたりのある一本杉、地名の由来を記す古文書の写しなどを載せる。自然物・岩石・動物・家屋敷・城跡・道・橋・寺院・塚墓・人物・事件の項に分け、後半には昔話・笑い話・果なし話と田植え唄などの民謡を置く。