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娘の歌にたじろぎ引き返した西行

所在地群馬県利根郡片品村大字菅沼
年代伝承(口承)
登場西行、娘の答えに引き返した歌人(西行法師)
出典日本伝説大系 第4巻

どんな伝承か

西行法師が下手から歩いてきて、橋のたもとにさしかかったとき、籠を背負った十六、七の娘と行き合ったという。どこへ行くのかと尋ねると、娘は冬に芽を吹いて夏に枯れる草を刈りに行くと答えた。西行にはその意味が解せない。麦刈りのことであった。これほどの受け答えをする娘がいるなら、この奥にはどんな人がいるか知れないと思い、西行はその場から引き返したという。それでこの川をおたて川と呼ぶのだと伝わる。この話は須賀川のこととして語られている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第4巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第4巻』は、日本の伝説を話型ごとに集成した叢書『日本伝説大系』の一冊である。茨城・栃木・群馬の三県に伝わる伝説を、男体・赤城の神争いや榛名湖の入水譚、平将門・源義家・親鸞・弘法大師などの事跡、河童・竜宮・長者・石・姥捨・九十九谷などの話型ごとに収める。各項は代表となる伝承地の話を掲げ、〔類話〕に各地の聞き書きを伝承者名や出典とともに並べ、〔文献〕に縁起・地誌などの古記録を抄出し、柳田・高木による話型名を添える。

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