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五十貫の石を運んだ怪力の巨人

所在地岐阜県高山市(出醜奴)
年代伝承(口承)
登場巨人
出典日本伝説大系 第7巻

どんな伝承か

岐阜県吉城郡上宝村(現高山市上宝町)の話。双六川の上流、葡萄谷の奥に出醜奴と呼ぶ小高い山があり、昔ここに猿爺と呼ばれる巨人が棲んでいた。怪力の持ち主で、胡桃を割るために谷の底から五十貫以上の大石を山上へ持ち上げたという。ある年、谷の大荒れで金木戸へ渡る丸太橋が押し流されたとき、猿爺は大洪水の谷を追いかけ、船津の古諏訪に引っ掛かっていた七間余りの大木の丸太橋を拾い上げ、そのまま肩に担いで持ち帰った。その後もたびたび洪水で流されるので金で木戸を組んだのがこの地名の起こりといい、猿爺が守り神として肌身離さず持っていた鏡一面を祀ったのが、今の白山神社の御神体であるとも伝えられる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第7巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第7巻』は、愛知・静岡・岐阜・長野の四県の伝説を集めた伝説資料集の一巻である。笠寺観音や日本武尊から天狗・山姥・八百比丘尼・夜叉ヶ池、石や池や塚の由来、白米城・一夜山まで九十七の項目を立て、口承を中心とする伝承を収める。各項目は伝承地を明記した例話を冒頭に置き、『日本伝説名彙』などの対応する題名を添えたうえで、〔類話〕〔参考〕〔文献〕を続けて近世以前の記録の原文まで示す。

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