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落とし穴に落ちた兄の七霊と十王地蔵

所在地滋賀県甲賀市信楽町多羅尾(浄顕寺)
年代伝承(口承)
登場甲賀三郎、源兼家、重宗、定頼、俵藤太秀郷、源兼家、甲賀郡領主・甲賀三郎、兼家の兄、将門討伐の武将
出典日本伝説大系 第8巻

どんな伝承か

天慶の乱に際し、朝廷は俵藤太秀郷や源兼家らに平将門の討伐を命じた。その功で秀郷は栗太郡、兼家は甲賀郡を与えられ、兼家は信楽郷十七ヶ村を治める拠点として高峰寺に入る。ところが兄の重宗と定頼は弟の出世を妬み、寺に火を放った。兼家は辛くも逃れたが高峰寺は焼け落ちる。兄たちは次に鹿猟へ誘い出して弟を殺そうと落とし穴を掘ったが、はまって死んだのは自分たちの方だった。以後、兄たちは七霊となって村に現れ旅人を悩ませたため、村人は十体の地蔵を刻んで慰めたという。それが浄顕寺の十王地蔵であり、甲賀郡の領主となった兼家は甲賀三郎と呼ばれた。

原典より

平安の始め天慶の乱が起り朝廷は俵藤太秀郷、源兼家等に命じ関東の平将門を討伐せしめられた。—— 日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第8巻』は、黄地百合子・酒向伸行・田中久夫が滋賀・京都・兵庫の三府県を分担して執筆し、福田晃がまとめた伝説集である。丹波の湖を神々が切り開いた国造りの話、神同士の争い、英雄や長者の盛衰、蛇と人の話、魚・鳥・石・塚・祠堂の由来などを、各地の口承や記載資料から集める。第一部「文化叙事伝説」と第二部「自然説明伝説」に分け、各話を例話・類話・文献・参考の順に並べ、高木敏雄・柳田国男の対応する話名を付す。

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