山鳥の羽で鵺を射た頼政と鶏山
どんな伝承か
源三位頼政が御所の鵺を退治せよとの命を受けたとき、夢に神のお告げがあり、十三の節がある山鳥の尾で矢をこしらえて射よと教えられたという。頼政は鶏を連れて亀岡の西南にある山へ行き、山鳥と蹴合わせてその羽を手に入れ、その羽で作った矢によって鵺を射落とした。それゆえこの山は初め山鳥山と呼ばれ、のちに鶏山と改められたと伝わる。なお退治された鵺は、我が子を出世させようとした頼政の母の霊だったともいわれている。
原典より
昔、源三位頼政が御所の鵺退治の勅令を拝した際、ある夜の夢に、**「十三ふしの山鳥の尾で矢を作って、それで射ればよい」**との神託を受けた。—— 日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第8巻』は、黄地百合子・酒向伸行・田中久夫が滋賀・京都・兵庫の三府県を分担して執筆し、福田晃がまとめた伝説集である。丹波の湖を神々が切り開いた国造りの話、神同士の争い、英雄や長者の盛衰、蛇と人の話、魚・鳥・石・塚・祠堂の由来などを、各地の口承や記載資料から集める。第一部「文化叙事伝説」と第二部「自然説明伝説」に分け、各話を例話・類話・文献・参考の順に並べ、高木敏雄・柳田国男の対応する話名を付す。