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箱浦の浦島太郎と紫雲出山にかかる紫雲

所在地香川県三豊市詫間町箱
年代伝承(口承)
登場浦島太郎、乙姫、与作、おしも、太郎の父、太郎の母
出典日本伝説大系 第12巻

どんな伝承か

仁尾の家の浦に生まれた与作は浦島の三崎に移り住み、小浜のおしもを嫁に迎えて太郎をもうけた。太郎は明神の里、今の箱浦で漁をし、弁天の浜で子どもにいじめられていた亀を買い取って海へ放した。ある五月の日、浦崎の亀石で釣りをしていると大亀が現れ、その背に乗って竜宮へ行った。年月を忘れて遊んだのち故郷が恋しくなり、乙姫に送られて七つの宝を積んで帰ったが、知る人は誰もいなかった。三年後、粟島で死んだ大亀を葬ったのが亀戎神社で、村人が大空で竜宮踊を踊るのはその名残という。太郎は竹生島の父母の墓前で玉手箱を開いて白髪の老人となり、白煙は紫雲となって紫雲出山にたなびいた。山頂には竜王社が祀られている。

原典より

<高木―「長者ヶ池」 柳田―「炭焼藤太」仁尾の家の浦古家に生れた与作というものが、浦島の三崎に移り住んだ。—— 日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第12巻』は、四国四県(香川・愛媛・徳島・高知)の伝説を話型ごとに集めた伝説集成の一巻である。神々の争いや大人の足跡、弘法大師の彫り残しや麦の種、英雄の誕生、長者、人柱、蛇聟、狼の報恩、化猫退治、首切れ馬、夜泣石、地蔵の霊験などを、町村誌や地方の伝説集、昭和五十三年度立命館大学説話文学研究会の採集調査稿から採る。百三十九話に通し番号を付け、各話に伝承地と出典、高木・柳田の分類名を添え、県別の〔類話〕と〔文献〕を続ける。

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