浦島太郎
どんな伝承か
浦島太郎が毎日釣りに出ていると、四、五人の子供が亀を叩いて弄び、亀は今にも死にそうであった。浦島は金をやるから好きな物を買って来いと言って子供らに与え、子供らは亀を放してやった。四、五日して同じように釣りに行くと、その大きな亀が出て来て礼を言い、龍宮へ連れて行った。乙姫にもてなされて日を送ったが、一度帰りたいと言うと、決して開けるなと言って玉手箱を渡された。故郷へ戻ると知った人は一人もおらず、村も変わっていた。悲しさのあまり玉手箱を開けると、真っ白な煙が出て、浦島はたちまち白髪の年寄りになってしまったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書)
『新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説』は、香川県の叢書の民俗篇のうち、第八編「口承文芸」を収めた部分である。香川県内の昔話と伝説を扱い、昭和初年からの採集の歩み、呼び名や発端・結末の句、桶屋やほうろく売り・遍路などの運び手、語り手の横顔を論じたうえで、綾上町などで聞いた未発表の昔話を話者名付きで掲げる。伝説の章は樹木・石と岩・水と池と渕・塚と穴・祠と堂・坂と山と峠と谷・動物の項目に分け、各話の末尾に伝承地の郡町名を添える。