犬伏平山の塚穴と消えた茶碗
どんな伝承か
『阿波の落穂』弐の巻が板野郡犬伏村平山の塚穴について記す。郡内では最も大きい塚穴で、書き手が実際に入って測ったところ、口から奥までおよそ三丈七尺、内の高さは八尺ばかり、幅は七尺ばかりあった。当時七十を越えていた里長の話では、自分が幼いころには穴の奥に石の棚のようなものがあり、その上へ茶碗や皿が二、三十も並んでいたという。ところが子どもたちが玩具にしてしまい、のちにはみな壊れて失われ、今はそのあたりに見当たらないと語ったと伝える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第12巻』所収の「文化叙事伝説」全139話(香川・徳島・愛媛・高知=四国)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。