かくまった落人と七人の侍の石塚
どんな伝承か
高岡郡佐川町の尾川、南の川地区に伝わる。この地区を開いた祖の片岡与十郎は、敵方の落人であった大石伝兵衛をかくまっていた。ある日、七人の侍が伝兵衛を追って来たが、いずれも伝兵衛のために返り討ちにあった。しかし最後の侍が、同志与十郎頼む、と言い残して死んだので、与十郎はついに伝兵衛を切ったという。その七人の侍を埋めた石塚が、西ノ平屋敷の畑中にある。『尾川の郷土誌』による。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第12巻』は、四国四県(香川・愛媛・徳島・高知)の伝説を話型ごとに集めた伝説集成の一巻である。神々の争いや大人の足跡、弘法大師の彫り残しや麦の種、英雄の誕生、長者、人柱、蛇聟、狼の報恩、化猫退治、首切れ馬、夜泣石、地蔵の霊験などを、町村誌や地方の伝説集、昭和五十三年度立命館大学説話文学研究会の採集調査稿から採る。百三十九話に通し番号を付け、各話に伝承地と出典、高木・柳田の分類名を添え、県別の〔類話〕と〔文献〕を続ける。