お種を守った紫の鋏
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どんな伝承か
土佐の高岡郡、当時佐川領であった長野から戸波へ越す日浦坂の麓。お種はその谷川で洗濯をしていた。谷川は日浦坂の上にある『ほど落ち』という池から流れ来るもので、炎天にも枯れないといわれた。ふと水面に、人の手のような、また蟹の鋏のような大きな影がかかった。名を呼ぶ声に振り返ると、紫色の振袖を着た十五、六の少年が立っていた。お種は見覚えがないのに心を奪われ、少年は『今に判ります』と笑って日浦坂の方へ去った。少年は池の主の蟹の化身だったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の怪談(二)(田中貢太郎・日本の怪談シリーズ・明治末~大正期(推定))
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佐川町の伝承
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