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儀丹の滝を断たれた城山の落城

所在地山梨県南アルプス市(城山)
年代伝承(口承)
登場秋山太郎光朝、源頼朝、城山に拠って戦った武将、城を攻めた側の大将
出典日本伝説大系 第5巻

どんな伝承か

七百年あまり前、この城山に秋山太郎光朝が拠り、源頼朝の大軍と戦った。城山は要害の地で兵も精強だったため寄手は攻めあぐね、戦は長引く。孤立した山頂に水があるのは不思議だと、平林村の老婆を捕えて拷問にかけたところ、儀丹の滝から松の丸樋で水を引き上げていることが知れ、寄手はこれを掘り起こして水を断った。城方は水が尽きぬように見せるため、白米で馬のすそを洗い、かじかの岩から落として水に見せたという。やがて食糧も尽き、城は落ちた。逃れた先を今もかくれ島と呼び、この城は雨鳴城とも呼ばれる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第5巻』は、叢書「日本伝説大系」の一巻をなす伝説資料集である。埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨の伝説を扱い、二つの太陽、蹴裂明神、ダイダラボッチ、平将門、源頼朝、豪徳寺の招き猫、黒塚、山の背競べ、親捨てなどの話ごとに、口承を重んじて選んだ例話を掲げる。各項は例話に〔類話〕〔文献〕〔参考〕を添え、類話は伝承地ごとに梗概で示し、文献は近世以後の史料を原文で抄出し、柳田・高木の分類による話型名を併記する。

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