天童岳から軍船を見送った佐世姫
どんな伝承か
加部では、大伴狭手彦が朝鮮へ発つとき、あとを慕った佐世姫がここまで来て、田島神社で凱旋を祈ったと語られる。それから天童岳の頂に立ち、軍船が見えなくなるまで見送ったが、恋い焦がれたすえに病んで息を引き取り、石になったという。呼子には別の伝えもあり、狭手彦が出兵の途中に立ち寄った際、佐世姫の案内で加部島へ渡り、海が荒れて船が出せぬうちに情を交わしたともいう。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第13巻』所収の「文化叙事伝説」全35話(福岡・大分・佐賀・長崎=北九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。