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七歳の猫が根子岳へ行く修業

所在地熊本県山鹿市
年代伝承(口承)
登場猫
出典日本伝説大系 第14巻

どんな伝承か

肥後では、飼っている猫が七歳になる年に三日ほど姿を消すことがあるという。心配はいらない、阿蘇の根子岳へ修業に出ているのだと語られる。猫は火の玉のような姿になり、どんなに遠くても飛んでいくらしい。根子岳には山の精だという大きな黒猫がいて、訪ねてきた猫に三日三晩休みなく稽古をつける。もう十分だと見込みが立つと、その黒猫が相手の耳たぶをがりりと噛み割る。これが免許皆伝のしるしである。しるしを受けた猫は仲間内で親分格となり、鼠も恐れて寄りつかなくなるという。肥後は猫にやかましい土地だから大事に飼ってやれ、と語り手は言い添えた。

原典より

ああたんとこれにゃ、猫ば飼うとんなはりますか。—— 日本伝説大系 第14巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第14巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第14巻』は、熊本・宮崎・鹿児島の三県に伝わる伝説を集めた日本伝説大系の一巻である。阿蘇の大鯰や海幸山幸など神話に連なる話から、為朝・景清・人丸姫の伝承、長者や河童・狐の話、池の主や大蜘蛛退治、狩人と犬の話までを収める。各項目は口承を重んじた例話を冒頭に据え、梗概にした類話と、『肥後国誌』など近世以後の史料を原文で引く文献を続け、全体を文化叙事伝説と自然説明伝説の部に分ける。

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