黄金の踏石と浦山口の名
どんな伝承か
『肥後国誌』の記す菊池の長者譚。長者はかつて山本郡の駄の原長者と財宝を比べようとして、米原から茂賀浦の坂口まで、田の底三千里にわたって黄金の踏石を据えて出向いた。ところが駄の原長者は男子二十四人を引き連れただけで金銀を出さず、坂口で出会った。子のない長者は、これほど敷きつめた金銀も屑にすぎない、男子が多いことこそうらやましいと言ったという。それによって、その場所を浦山口と呼ぶようになったと伝える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第14巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第14巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全75話(熊本・宮崎・鹿児島=南九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。